5SCR(5面スクリーン)によるVR体験(FS_Play編)

5SCR(5面スクリーン)によるVR体験の手順は、次の通りです。


 <内容>
  1.機材準備(ハード構成)
  2.機材設定
  3.ツール操作
  4.注意事項

 <対象ツール>
  ・Raf-Director-FS_Play


1.機材準備(ハード構成)

 <構成A:5面モニター構成(5面一体)>

  

  <GPU2台構成>
   ・同一機種モニター  5台  (フレームレスモニターなど)
   ・PC        1台  (デスクトップPC)
   ・GPU①      1機  (Nvidia製 or AMD製のGPU)
   ・GPU②      1機  (GPU①と同一メーカGPU)

   ※GPU構成※
    縦5面一体表示は、「nVidia Surround、ATI Eyefinty」の機能で実現します。
    5面一体にする場合、この機能対応したGPU2台が必要となります。

  <ビデオコントローラー構成>
   ・同一機種モニター  5台  (フレームレスモニターなど)
   ・PC        1台  (デスクトップPC or ノートPCなど)
   ・ビデオコントローラー1台  (5X1構成に対応)

   ※ビデオコントローラー(参考)※
    ICUIXIAN製 XTA-M6
    アイシル製 bvTVW4K-Ex9

 <構成B:3面モニター構成(1+大型+1)>

  

  <GPU1台+USBディスプレイ構成>
   ・中央大型モニター+左右モニターの3台構成
    (31.5インチ+18.5インチx2 or 42.5インチ+23.8インチx2 など)
   ・PC        1台  (デスクトップPC or ノートPCなど)
   ・ⅰGPU or dGPU 1機  (中央大型4K出力用)
   ・USB-ディスプレイ 2機  (左右2面出力用)

 <構成C:5面モニター構成 (1+3面一体+1) >

  

  <GPU1台+USBディスプレイ構成>
   ・同一機種モニター  5台  (フレームレスモニターなど)
   ・PC        1台  (デスクトップPC)
   ・GPU①      1機  (Nvidia製 or AMD製のGPU)
   ・USB-ディスプレイ2機   (左右2面出力用)

   ※GPU①の条件※
    中央の縦3面一体表示は、「nVidia Surround、ATI Eyefinty」の機能で実現します。
    3面一体にする場合、この機能対応したGPU1台が必要となります。

  <ビデオコントローラー構成>
   ・同一機種モニター  5台  (フレームレスモニターなど)
   ・PC        1台  (デスクトップPC or ノートPCなど)
   ・ビデオコントローラー1台  (3X1構成に対応)
   ・USB-ディスプレイ2機   (左右2面出力用)

   ※ビデオコントローラー(参考)※
    アイシル製 aTVW4-4K


 <PC>
  推奨SPEC:第8世代Core-i5+メモリ8GB+RTX2070+SSD

2.機材設定

 <構成A :5面モニター構成(5面一体) >
  GPU2台構成の場合
   nVidia Surround、AMD Eyefinityで設定を行う。
  ビデオコントローラー構成の場合
   ビデオコントローラー側で設定を行う。

 <構成B :3面モニター構成 (1+大型+1) >
  GPU1台+USBディスプレイ構成の場合
   全て通常モニターで設定を行う。

 <構成C :5面モニター構成(1+3面一体+1) >
  GPU1台+USBディスプレイ構成の場合
   中央3面は、nVidia Surround、AMD Eyefinityで設定を行う。
   左右は、通常モニターで設定を行う。
  ビデオコントローラー構成の場合
   中央3面は、ビデオコントローラー側で設定を行う。
   左右は、通常モニターで設定を行う。

3.ツール操作

 以下は、コンテンツ設定後の操作となります。
 (最大化前に、操作方法を確認してください)

 <構成A :5面モニター構成(5面一体) >

  

  ①[5SCR_5]を選択する
  ②[FSCR_Full]を押し、最大化する(解除:[ESC])

 <構成B :3面モニター構成(1+3面一体+1) >

  

  ①[5SCR_1-3-1] or [3SCR_1-3-1]を選択する
  ②[SideW_L]の起動ウィンドウを、左ディスプレイで最大化する
  ③[SideW_R]の起動ウィンドウを、右ディスプレイで最大化する
  ④[start]を押し、サイド表示を開始する
  ⑤[FSCR_Full]を押し、中央ディスプレイで最大化する(解除:[ESC])
  
  ※サイドウィンドウの最大化と解除は、ダブルクリックで行います。

 <構成C :5面モニター構成 (1+3面一体+1)

  

  ①[5SCR_1-3-1] or [3SCR_1-3-1]を選択する
  ②[SideW_L]の起動ウィンドウを、左ディスプレイで最大化する
  ③[SideW_R]の起動ウィンドウを、右ディスプレイで最大化する
  ④[start]を押し、サイド表示を開始する
  ⑤[FSCR_Full]を押し、中央ディスプレイで最大化する(解除:[ESC])
  
  ※サイドウィンドウの最大化と解除は、ダブルクリックで行います。

4.オプション設定

 <マウス操作>

   マウス操作には、[Ope_1][Ope_2]の2種類あります。
   フルスクリーン状態の操作は、[Ope_2]を使用してください。
   再生/停止、DSP選択などの操作が可能になります。

  

  ①[Ope_2]を確認する
  ②映像表示の範囲でマウス操作する

  <操作方法>
   右クリック:[Play/Stop]、[Enter] 
   左クリック:[Select](0s、DSP変更など)

  ※各モードの操作は、以下の通りです。
   [Ope_1]:ビュー操作、モード切替、設定表示など
   [Ope_2]:再生/停止、DSP選択、0S移動など


 <GamePad操作>

   GamePad操作は、画面影響を受けず操作できます。
   また、マウス操作[Ope_2]より、ビュー調整が可能です。

  

  ①GamePadをケーブル接続する
  ②[pad/etc]に表示切替する
  ③[GamePad]ボタンを押す
  ④GamePad側のボタンを押す
  ⑤GamePadの名称表示される(接続完了)
  ⑥[HMD]を押して[SCR]に変更する。

  <操作方法>
   Aボタン:[Play/Stop]、[Enter] 
   Bボタン:[Select](0s、DSP変更など)
   左⇔右 :視点移動(水平方向)


 <Remo_Lnk操作>

  Remo_Lnkは、リモート制御するツールです。
  再生/停止、DSP選択などの操作が可能です。
  画面は、タッチパネルを意識した構成です。

  操作は、以下より確認してください。
  リモート連携によるプレイヤー制御(Remo_Lnk編)

5.注意事項

 ・VRコンテンツのCodecと解像度

  <動作確認状況>
   MP4[H.264] ⇒ 4K(3840×2160)以下
   MP4[H.265] ⇒ 8K(7680×3840)以下 (Chromeのみ)
   WebM[VP9] ⇒ 8K(7680×3840)以下

  <動画ファイル制作>
   ・360度カメラの場合、「360カメラ専用アプリ」を使用する
    例えば、Insta360Studiなら、専用アプリで編集後にH.265で出力する

   ・フレーム画像の場合、「FFMPEG」を使用する
    例えば、UE5.4なら、出力画像をFFMPEGでH.265やVP9の動画に変換する
    ※高解像VRコンテンツ制作(UE5.4編)を参考にしてください
    

 ・VRコンテンツの「Direct_File」選択

   ファイル選択で設定します。

   ※[select]を押すと、ファイル選択が表示されます。
    <選択仕様>
     静止画ファイル:複数可能
     動画ファイル :1ファイルのみ
     設定ファイル :選択不可(Set_Fileのみ)

 ・VRコンテンツの「Set_File」設定

   Set_Fileは、[File]、[Intrtv]、[datas]を最初に選択します。
    [File] : Direct_Fileと同じファイル選択です。
      (静止画:複数選択、動画:1ファイル)
    [Intrtv]: インタラクティブのファイル選択です。
      (設定ファイル:インタラクティブ+関連ファイル:複数選択)
    [datas]: SVGOサーバー経由のファイル設定です。
      (設定ファイル:インタラクティブ、エディット)

  ※SVGOサーバーとは、HTTPとSoked.IOのサーバーです。
   http://127.0.0.1:8080/datas配下のコンテンツ参照できます。
   [datas]は、このSVGOサーバー用の設定です。