HMDによるVR体験(独自モニター編)

HMD(独自モニター)によるVR体験の手順です。

 <内容>
  1.機材準備(ハード構成例)
  2.機材設定(独自HMD接続例)
  3.ツール操作
  4.注意事項

 <構成例>
  ・小型HDMIモニター(6インチ液晶パネルセット+自作ケース)
  ・VRゴーグル    (HOMiDO PRIME)
  ・スマホ       (Androidスマホ)
  ・GamePad   (Logicool F310)

  ・画質向上装置    (RS-HD2UP-4K)

 <対象ツール>
  ・Raf-Director-VR_Play


1.機材準備(ハード構成例)

  <PC>



    推奨SPEC:第8世代Core-i5+メモリ8GB+GTX1050以上 

    最低SPEC:第8世代Core-i5+メモリ8GB
          or 第4世代Core-i5(4コア)+メモリ8GB+GTX1050

    推奨Display:解像度1920x1080(マルチモニター複製のため)

    今回の構成
     ・CPU: Core-i5 8500
     ・MEM: 8GB
     ・GPU: GTX1060 3GB
     ・OS: Windows10
     ・DSP: FHDモニター

  <小型HDMIモニター>



    

    条件_画面サイズ:5.5~6インチ
    条件_解像度  :FHD~WQHD
    条件_サイズ  :152x76x11(ねじ部以外)
             ※このサイズのモニターケースを作成する
    条件_ケーブル :細いHDMIケーブル2m

    今回の構成
     ・秋月電子の6インチ高精細CGシリコン液晶パネルセット
     ・モニターケース( 手作り )
     ・ハイスピード対応ウルトラスリムHDMIケーブル2m
     ・MicroUSBケーブル0.5m(電源用)
     ・USB延長ケーブル1.5m(電源用)

  <VRゴーグル>



    

    高評価のVRゴーグルを推奨します。

     今回の構成
     ・HOMiDO PRIME

  <モーション連携>



    スマホ(iphone,Android)、MicroBitから選択します。
    (MicroBitは、raf-director-mbit_win.zipを確認ください。)

     今回の構成
     ・Androidスマホ(WiFi接続)
     ・スマホケース(スマホ固定用)
     ・固定バンド(スマホ固定用)

  <ゲームパッド>



    

    条件:GamePad APIで接続できるコントローラであること

    今回の構成
     ・Logicool F310 (Xinputモード)

  <画質向上装置>



    

    画質向上したい場合、超解像の変換装置を使用します。

    今回の構成
     ・ RS-HD2UP-4K

2.機材設定(独自HMD接続例)

  <小型HDMIモニター接続>

   ・HDMIケーブルを接続する
   ・小型モニターを、解像度1920×1080+縦横調整で設定する
   ・マルチモニターの「複製」に設定する
   ・モニター同期を確認する

   ※マルチモニター「拡張」にする場合※
    小型HDMIモニターから確認して設定してください。
    手間がかかるだけで、動作に問題はありません。

  <VRゴーグルに小型モニター固定>

   ・VRゴーグルに固定する(後で位置調整する)

  <VRゴーグルにスマホ固定>

   ・スマホをケースに入れ、VRゴーグルにバンドで固定する
   ・ケースからスマホのみ取り出す(接続のため)

  <スマホ設定>

   ・PCとスマホを接続するため、WiFiを有効にする
    (スマホをローカルネットに接続する)
   ・[設定]-[画面]-[スリープ]を「有効にしない」に変更する
    (途中で画面が閉じないようにする)

  <画質向上装置>

   ・PCとモニターのHDMI接続の間に組み込む
    (1920×1080⇒1920×1080で超解像変換する)

3.ツール操作

  <VR_Play起動>

   

    ①VR_Play起動
    ②ファイル設定 (ファイル設定、Type選択)
    ③設定選択   ([DF] or [1]~[5]より選択)
    ④モード変更  (画面左下①⇒「②:2面モード」へ変更

  <スマホ接続>

   

    ①PC) VR_Playー[Sumaho]の[start]ボタンを押す
    ②スマホ) VR_Sumahoを起動し、[Link-Key]が同一か確認する
    ③PC) VR_Playー[Sumaho]の[Connect]ボタンを押す([Waiting]状態)
    ④スマホ) VR_Sumahoー[OK]を押す
    ⑤スマホ) モーションの動作確認する
    ⑥スマホケースに入れる

  <GamePadの接続>

   

    ①GamePadをケーブル接続する
    ②[pad/etc]に表示切替する
    ③[GamePad]ボタンを押す
    ④GamePad側のボタンを押す
    ④GamePadの名称表示される(接続完了)

     <操作>
      Aボタン:再生/停止
      Bボタン:選択(0s、映像変更、Frontなど)
      左⇔右 :視点移動(水平方向)

  <小型モニター表示調整>

   

    ①VR_Play-DspSetを[6.2inch]にする
     ※この設定を忘れると焦点が合いません。
     ※両サイドの黒が気になる場合、6.0inchを試してください。
    ②VR_Playの[HDMI(full)]を押す
    ③VRゴーグルの表示位置を調整する

 以降は、HMD装着し、GamePadで操作します。


4.注意事項

   ・VRコンテンツのCodecと解像度

    <Codecの動作状況>
     MP4[H.264] ⇒ 4K(3840×2160)以下
     MP4[H.265] ⇒ HEVCは動作しません
     WebM[VP9] ⇒ 8K(7680×3840)以下

    <Codecの選択>
     ・iGPUの場合、「mp4」を推奨します。
      <カメラ専用ソフトから「mp4」の対応方法>
       GoproFusion:専用ソフトで4K出力する
       Insta360など:専用ソフトで5.7K出力後、FFmpegで4K変換する

     ・dGPUの場合、4K以下「mp4」、4K超過「WebM」を推奨します。
      <カメラ専用ソフトから「WebM」の対応方法>
       専用アプリで出力後、FFmpegでWebM[VP9]変換する

   ・VRコンテンツの「Direct_File」選択
     ⇒直接ファイル選択できます。

     ※[select]を押すと、ファイル選択が表示されます。
      <選択仕様>
       静止画ファイル:複数可能
       動画ファイル :1ファイルのみ
       設定ファイル :選択不可(Set_Fileのみ)

   ・VRコンテンツの「Set_File」設定
      ⇒ファイル選択、SVGOサーバー経由で設定できます。

      ※Set_Fileは、[File]、[Intrtv]、[datas]を最初に選択します。
      [File] : Direct_Fileと同じファイル選択です。
          (静止画:複数選択、動画:1ファイル)
      [Intrtv]: インタラクティブのファイル選択です。
          (設定ファイル:インタラクティブ+関連ファイル:複数選択)
      [datas]: SVGOサーバー経由のファイル設定です。
          (設定ファイル:インタラクティブ、エディット)

     ※SVGOサーバーとは、HTTPとSoked.IOのサーバーを立ち上げる実行ファイルです。
      立ち上げると、http://127.0.0.1:8080/datasを参照できます。
      [datas]の利用には、このSVGOサーバー実行が必要です。

   ・画質向上装置を使用する場合
     ⇒HDMI入力は、1920×1080以下となります。

     ※これは、RS-HD2UP-4Kの仕様です。